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【NEWS】ART展・美濃和紙「カミノシゴト展」を開催

水うちわ

 2017年11月3日から12月11日までRESOBOX Chelsea(レゾボックス チェルシー店)で、岐阜県美濃市にある、美濃手漉き和紙(みのてすきわし)の専門店「カミノシゴト」の商品を紹介する「紙の仕事展」を開催しています。

 「カミノシゴト」では、1300年の歴史を誇る美濃和紙を、日常生活に取り入れてもらおうと、さまざまな商品を開発されています。代表的な商品は、TV番組「マツコの知らない世界」でも取り上げられた伝統工芸品「みずうちわ」。竹の骨組に、ベテラン職人の技術で薄く漉いた和紙を貼り、天然のニスを塗って仕上げます。普通のうちわと異なる点は、扇部に霧吹きで水を吹き掛けて使うところ。扇ぐと細かい水の粒子が、涼やかな風を届けてくれます。透け感のある薄い和紙の表面には、金魚やカワセミ、うさぎ、朝顔、流水などの和柄が描かれ、和風のインテリアとしても使えます。

 展覧会では、描かれた美しい和柄に惹かれ、多くのニューヨーカーが手にとり、購入もされていました。ニューヨークはもちろん、米国では「うちわ」のような暑さを凌ぐ専用アイテムは存在しないのですが、伝統工芸品を通して和の文化に興味を持ってもらえると嬉しいですよね。

 このほか、色とりどりの和紙をチャームに使ったアクセサリーや、表紙に「オタク」「おいしい」といった文字をあしらったユニークなノートなどがギャラリーに並びました。実はこのノート、イギリスの有名インダストリアルデザイナー、セバスチャン・コンランさんとコラボレーションしたものなのだそうですよ。

 さて、今回の展示ですが、ニューヨーク市内にある「イサム・ノグチ美術館」のディレクターさんが「美濃和紙についてもっと学びたい」と興味を持たれたことがきっかけで実現しました。イサム・ノグチさんといえば、彫刻家、画家、造園家などさまざまな分野で活躍された世界的なアーティストですよね! 実は、インテリアデザイナーとして手掛けた照明「AKARI」シリーズに使用されている和紙が、美濃和紙なんです。約200種類ものバリエーションがあり、誕生から半世紀以上経った今も、国内外で人気なんですよ。世界的なアーティストのブランドにも使用され、新たな挑戦も続ける美濃和紙。今後の展開も楽しみです。

 RESOBOXでは、今後も日本の職人や工芸品を、NYから世界に広げていく活動に力を入れていきます。弊社のギャラリーは、訪れる人の99%が非日本人です。NYで商品を展示してみたい、伝統の技を披露してみたい方は、お声掛けください。

 また、弊社では海外進出支援サービス「RESOCREATE」も運営。幅広い企業を対象に、ビジネスコンサルティングや海外進出の相談も承ります。自社の製品について「細かい分析が欲しい」「現地のニューヨーカーから内容の濃い意見を集めたい」「大量のアンケートで市場調査したい」など、ご要望がございましたら、お気軽に問い合わせください。