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【NY進出サポート】八女茶PRイベント2019〈1日目〉有名シェフらVIPを招いてスペシャルイベントを開催

 2019年3月6日、RESOBOX East Village (レゾボックス イーストビレッジ店)で、「八女茶」の米国進出のために、今後パートナーとなる可能性を持つVIPらを招き、PRイベントを開催しました。(イベントは2日間に渡り開催。2日目の様子は後日アップいたします)

  今回VIPとして参加して頂いたのは8人(招待客の詳しい情報は先日アップしたブログでご確認ください)。女性初のホワイトハウスのゲストシェフで、昨年出版したレシピ本「SOLO」が、2018年の「クックブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞されたアニータ・ローさんや、日本茶のディストリビューターで、世界各地のレストランやカフェに最高級の日本茶などを紹介している「ケトル ティー」の専門スタッフ。また、NYの有名レストランシェフやPRを担う会社の社長、日本文化に精通する投資家ら、錚々たる方々です。

八女茶のスペシャリストによるプレゼン&試飲会

 イベントは午後3時から5時までのティータイムに合わせて開催しました。イベントのために、日本からは渡米した八女茶のプロフェッショナルたちがスタンバイ。福岡八女農業協同組合の茶業部会長の野中敏光さんをはじめ、八女市農業振興課で八女茶技術指導を行う椎窓孝雄さん、約4千人が在籍する日本茶インストラクター協会から選抜された天野幸子さんら総勢7人のチームです。今回の会場は弊社が所有するスペースの中から、100年以上前に建てられ、壁一面に敷き詰められた赤レンガが重厚感を醸すイーストビレッジ店を選出。歴史ある伝統的な八女茶の芳醇な香りが場内を優しく包み込みます。 
 午後3時。新緑の茶畑の写真や動画をスライドに映し出しながら、プレゼンテーションがスタート。全国茶品評会で、18年連続1位を獲得する「玉露」の製法や、2015年に日本茶では初めて国が地域ブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」に認定された歴史などをチーム八女のスタッフが説明。皆さんじっくりと聞き入ります。

数滴を味わう「しずく茶」 
ワイングラスで堪能する「ほうじ茶の氷締め」に絶賛

 そして、試飲がスタート。ラインアップは下記の4点。それぞれ、高級料理店でワインなどと同等の扱いで提供できるようにと、試行錯誤して完成された珠玉の一杯です。日本人も知らない方が多いのではないでしょうか。特徴と参加されたゲストの反応を紹介します。

「八女伝統本玉露 しずく茶」

 40度の湯、少量を「八女伝統本玉露」の茶葉に注ぎ、にじみ出た数滴を味わう逸品。八女茶を鮮烈な印象で記憶に残します。皆さん、だしのような濃厚なうま味、香りに圧倒されていました。2煎目まで味わい、最後は茶葉に岩塩をまぶして食べて頂きました。茶葉は菜っぱのおひたしのような爽やかな味わい。茶葉を美味しく食べられることに、シェフらを中心に皆さん驚かれていました。

②「八女煎茶 スパークリング」

 濃いめに水出しした煎茶を、炭酸水で割った逸品。シャンパングラスで提供されます。まろやかな甘みの煎茶とピリッとした食感の炭酸水のコラボレーションが絶妙。水色も美しい黄緑色で、特に女性に好評でした。

③「八女ほうじ茶 氷締め」

 芳醇で豊かな香りを存分に堪能できるように、飲み口の広いワイングラスで提供。水色は黄金色で美しく、舌に広がる優しい甘みが特徴的です。今回一番反応が良く「さまざまな可能性を感じる」と会話が弾んでいました。

④「八女伝統本玉露の氷出し

 最後に提供されたのは、最も手間が掛かる逸品。八女伝統本玉露の茶葉を氷と一緒に瓶に入れ、氷から溶け出した水滴で24時間かけてじっくりと抽出する冷たい玉露茶です。濃密な香りと味、爽やかな後口に皆さん絶賛されていました。

 参加していただいた皆さん、八女茶との出合いを楽しみ、料理とのコラボレーションなど、アイデアを膨らませていただけた様子でした。また、日本茶に慣れ親しんだ日本人では想像できない意見も多数聞かせて頂き、今後の展開に繋がる充実したイベントになりました。八女茶にかける職人の丁寧な手仕事が生み出す繊細で豊かな味、テーブルに提供された時の美しいビジュアル…。1杯1万円以上する高級ワインと対等に扱われ、世界各国で賞賛される日は遠くなさそうです。

お茶本来の味を引き出す「水」選びに注力

 日本のお茶を米国で披露する今回のイベント。配慮すべきポイントは多々ありましたが、特に「水」選びには力を注ぎました。水はお茶の味わいを左右する重要な素材です。八女茶の風味を最大に生かす水の条件は、硬度30〜60の軟水で、pH値(水の酸性、アルカリ性を示す数値)6.5〜7.0です。どんなに素晴らしい茶葉を使い、プロの職人が丁寧に淹れても、使用する水次第で、飲んだ時の印象は大きく異なってしまいます。
 今回、弊社では米国で販売されているさまざまな種類を検証し、条件にぴったり当てはまる水を探し出して当日のイベントに備えました。チーム八女の方にも味に満足して頂けましたし、香りと旨みが引き出されたお茶は本当に最高の味でした。

 今後の課題は、八女茶が実際に米国のレストラン等で扱いが決まった際の方策。相性の良い水の説明は当たり前ですが、それらが簡単に手配できる環境を整える、または、一般的なレストランで使用中の水に対応する焙煎方法を開発するなど、熟考を重ねる必要性を感じました。弊社では今後も米国において、八女茶を全力でバックアップしていきたいと考えております。また、進展等はこちらのページで紹介させて頂きます。

 弊社では、企業さまや自治体からの依頼を受け、米国進出のためのテストマーケティングイベントなどを随時開催しております。これまでに日本酒やがんもどきなど数多くの品を、ニューヨーク市内のレストランや小売店とお繋ぎし、販路を拡大した実績もございます。ご相談等ございましたら、https://resocreate.com/contact/まで問い合わせください。

・過去開催のイベント一覧 http://resobox.com/event/
・本プロジェクトの概要はこちらの記事をご覧ください https://bit.ly/2F5ytZC