RESOBOXの日々の活動

【NEWS】ファッションデザイナー小西翔さんのトークショーが開催されました

2023年4月25日、RESOBOX East Village店で、「第41回NYエンタメの会」が開催され約30名が集いました。今回はゲストスピーカーにファッションデザイナー小西翔さんを迎え、「ファッションデザインで世界へ」をテーマに約2時間のトークセッションが繰り広げられました。

小西翔

NYエンタメの会」は、NY在住のダンサー中澤利彦さんを中心に、現地で活動するエンタメ業界の日本人が不定期で集まり、新しい繋がりの創出や相互に応援する会。中澤さんの在米日本人のサポートをしたいという思いに、弊社代表・池澤崇が共感し「業界で活躍する人たちが出会い、コラボし、作品を制作・発表する場になって欲しい」と、スペース提供と運営に携わっています。また、RESOBOXに訪れる日本文化好きなニューヨーカーに対して、日本人アーティストがパフォーマンスを披露することで、才能が発掘され、次の大舞台へ進む場を創出できたらという思いもあります。

NYエンタメの会01

東京パラリンピックで布袋寅泰氏の衣装デザイン

小西翔さんは、東京パラリンピックの開会式で布袋寅泰氏の衣装デザインを手がけたファッションデザイナー。1991年に高知県で生まれ、2015年に東京モード学園高度専門士コース卒業後、フリーのデザイナーとしてニューヨークへ。アシスタントとして経験を積んだ後、2017年パリのParis College of Art Haute Technology and Haute Couture Fashion Designを首席で卒業されました。また、23年10月から東京・帝国劇場で上演予定のミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」の衣装を担当することも決まっている新進気鋭の若手デザイナーです。

小西翔2

「NYエンタメの会」当日は、小西さんの幼少期から現在に至るまでの経歴を、熱いトークと共に語ってくださいました。
その歴史は決してきらびやかなものではなく、泥臭い修業と、自ら飛び込んでいく胆力、また無数の失敗を経て今に至るというストーリーの数々でした。中でも「小さい頃から常に自分は二番で、一番になれなかった。それを打破するために試行錯誤を繰り返してきた」というエピソードは印象的で、多くの聴衆を勇気づけました。
また、小西さんの興味は「常に自分の作品がどのように社会にインパクトを与えるか」という点。実際に、服飾という形だけでなく、本を出版するなど言葉となって世にも出ていることからもわかるように、表現者であると同時に、教育者、研究者という側面も持たれています。充実した内容の講演で、予定の時間を大幅に超えましたが、小西さんの白熱したトークは一瞬たりとも聴衆を飽きさせず、あっという間の3時間でした。

海外で活躍されている期間が長い小西さんですが、日本にいらした頃には、古くから優れた織物の産地として発展してきた群馬県桐生市で修業をされていたご経験もあるとのこと。日本のテキスタイルにも造詣・理解が深い方です。
弊社も、小西さんのような方と共に、日本のテキスタイル業界を世界に広める仕事ができたらと考えております。

RESOBOXは今後も「NYエンタメの会」を運営、バックアップして参ります。弊社のスペースで様々な方々が出会い、新しい作品を創り、可能であればRESOBOXで発表していただけたら幸いです。