日本のソウルフードの一つ「梅干し」。国内での歴史は古く、平安時代には既に病を治す健康食として食べられていたようです。しかし、米国においてはまだほとんど知られていないのが現状です。
今回は、海外進出に勢力的に取り組まれている、老舗「丸イ食品」(神奈川)さまの「無添加しそ梅干」「無添加はちみつ梅干」の試食会を、NY市内の健康系スーパーマーケット「 A matter of health 」で実施。本件を担当する営業・栗原が一般のお客さんの梅干しへのリアルな反応を調査しました。
認知度の低さ顕著
リサーチ当日、店内に小さなブースを設置し、来店したお客さんに試食を呼びかけました。結果、20〜70代の男女50人が試食し、アンケートに協力してくれました。
まず、認知度ですが、健康食材に特化したスーパーを会場に選んだにも関わらず、梅干しの存在を知っていたのは5人。「東京でおにぎりの具材に使われていて、美味しかったのを覚えている」(30代男性)など、日本に旅行などで訪れた際に知った方がほとんどで、米国では知る機会はあまりない様子でした。また、知っていた人も「健康に良い食材」という認識はありせんでした。
「新しい刺激が面白い!」30代以下の若者に味が好評
次に気になる「味」ですが、「初めての味」「強すぎる」「とても酸っぱい」など、驚きの表情をみせる人が大半。しかし、30代以下は新しい味に抵抗がないからか、「パンチが強いけど美味しい」 (20代女性)、「美味しい。興味深い味だ」(30代男性)、「サラダに合いそう」(30代男性)など、ポジティブな声も多く、「もう一度味わいたい」と、再度、試食に訪れた人もいました。
また、今回はまず王道の「無添加しそ梅干」から試食してもらい、「もう一つ食べてもOK」という方にのみ「無添加はちみつ梅干」を食べていただきました。結果、50人中28人が2つ目にトライ。食べた方からは「はちみつの方がマイルドで美味しい」「甘い方が好き」という声もありましたが、全体的な好みは半々でした。
シェフら専門家 開拓の余地あり
別日には、小売店約15店に足を運び意見調査も実施。
多くのスーパーや専門店では、一定の需要があるとのことで、限られたメーカーの商品1、2品が陳列されています。そのため、販売方法を工夫することで、参入の余地が大いに期待できそうです。
ただ、レストランでは専門店のシェフでさえ、梅干を知っている人、食べたことがある人は極少数でした。
スーパーでの試食会の結果、若者からの反応は良好だったため、梅干しがどのようにして作られるのか、味や用途、健康効果などを広めていく戦略を組むことで、需要が高まる可能性は大いにありそうです。
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