2020年2月12日、福岡県八女市の特産品「八女茶」をニューヨーク市内のバーへ持ち込み、今後の展開や新メニューの開発に向けたセッションを実施しました。
本プロジェクトは、2018年に弊社代表・池澤が、本件の中心人物である八女茶技術員・椎窓孝雄さんに八女市で茶畑や茶屋を案内していただき、現地で伝統本玉露や八女煎茶をいただいた時から構想していた、念願の企画。昨年のイベント後、さらに構想を練り、ニューヨークのバーを視察。人気の3店のバーテンダーとミーティングし、実現に至りました。今回ピックアップさせていただいた3店の詳細は下記の通りです。
①Liquid Lab NYC バーテンダー/Parker Boaseさん
②NY Distilling Company バーテンダー/Allen Katzさん
③The Summit Bar バーテンダー/Greg Seiderさん
当日は椎窓孝雄さん、八女茶のブランディングを手掛ける「BBDO J WEST」(福岡市)の小柳俊郎さん、茶と酒をかけ合わせた斬新なメニューを提供する「Japanese Salon 雫」(福岡市)の高橋宏明さんと、1日かけて3店を巡りました。
まず訪れたのはLiquid Lab NYC。こちらのオーナーでバーテンダーのParkerさんは、定期的に店舗でイベントを開催されています。さまざまな議論を交わし、今後、八女茶に特化したイベントの可能性を探ることになりました。
次に訪れたNY Distilling CompanyのバーテンダーであるAllenさんは、かなりの日本通。東京で開催されるイベントに招待されてカクテルを振る舞うなど、国内外で注目を浴びるトップバーテンダーです。今回、チーム八女の皆さまとも、素材やマリアージュの話などで意気投合しました。
今後は、八女茶を活かしたカクテルのPRを依頼できたらと考えております。
本プロジェクト締めを飾ってくださったのは、The Summit BarのGregさん。サントリーのウイスキー「山崎」を使ったカクテルを考案し、全米で一番売れるメニューを作った方です。今回伺った店舗にも、柚子や七味、しそといった日本食材が並び、バラエティーに富んだメニューを提供されていました。
こちらには、3週間前に玉露、煎茶、ほうじ茶の三点の茶葉をお渡しし、事前に試作品を作っていただいておりました。研究熱心なGregさんは「どのカクテルが日本茶の魅力を最大に引き出せているのか、また、より良く改善できる術はあるのか…」など、椎窓さんの意見を聞きたくて、首を長くして待っていたという様子。店に着くとすぐさまカクテルを作り、完成したものを椎窓さんに提供。即興でのメニュー開発を行いました。プロ同士のやり取りは、遠慮や建前などは一切なし! Gregさんが作ったものに対して、「ゆずの風味が損なわれている。茶葉を5グラム増やして作れないか」などと、椎窓さんがピシャリ。何度もテースティングを繰り返しながら味のバランスを整え「これならすぐにでもメニューにしたい!」とGregさんを言わしめた数種類を仕上げることができました。
国境を越え、プロフェッショナル同士が極みの一杯を完成させる様子は圧巻でした。今後も、弊社を通じて八女茶カクテルの研究開発を継続してまいります。
RESOBOXでは、海外進出を目指す企業様に向け、さまざまなサービスを提供しております。海外に拠点を置けない企業様に代わり、NYでのマーケティングリサーチや代理営業を行うサービスは、NYに拠点を置き、地元企業との繋がりのある弊社ならではの強みです。専任のスタッフがクライアント企業の担当者様と綿密な打ち合わせを行い、責任を持って取り組ませていただきます。ご興味のある方はお問い合わせください。