2018年10月17日から26日まで、RESOBOX Chelsea(レゾボックス チェルシー店)で、日本画家・磯部光太郎さんの個展「ビオトープ」を開催致しました。会場にはキャンバスに描かれた平面作品をはじめ、うちわや木製のごみ箱などに描いた立体作品など全12点が並び、来場したニューヨーカーを楽しませてくれました。
小さな生体の暮らし 日本画で表現
展示名になった「ビオトープ」とは、磯部さんが日本画家として取り組むテーマの一つである〝生物の理想的な住処〟を指します。これまでにも、花に虫が集まる様子や、池に蛙やトンボなどが棲息する様子など、小さな生体の暮らしを美しく繊細なタッチで表現されています。
思わず笑顔 愛らしい雨蛙がテーマ
そんな中、本展の主役に選ばれたのが雨蛙。磯部さんの作品の中で、もっとも多く描かれているモチーフです。瑞々しい葉にぴょこんと腰掛けてくつろいでいたり、隣の葉に飛び移ろうと手足の指に思い切り力を入れていたりと、今にも動き出しそうな雨蛙たち。どの子も個性的で、眺めていると思わず笑みがこぼれる愛らしさです。来場した方達も、作品をゆっくりと眺めながら癒やしのひとときを過ごされていました。
国内外で活躍 実力派の日本画家
磯部さんは1970年東京生まれ。東京藝術大で日本画を学び、日本各地の百貨店ギャラリーをはじめ、国内外のさまざまな展示会にも参加されている実力派の日本画家です。本展は、東京藝術大時代の後輩でニューヨーク在住の日本画家・出口雄樹さんがキュレーターを務め、実現しました。また、2019年2月13日まで「ANAコンチネンタルホテル東京」( 東京都港区)で、グループ展を開催されています。お近くに行かれた際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
RESOBOXでは〝日本〟をテーマに、ニューヨークから世界へ自身の作品を発信したいというアーティストや伝統工芸士の作品展を行ったり、イベントを開催したりしています。
また、これらの文化事業に加え、海外進出支援サービスも行っており、マーケティングリサーチや米国に合わせた商品開発、コラボレーション企画にも取り組んでおります。興味のある方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。 https://resocreate.com/contact/
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・「ビオトープ」の英語ページ https://resobox.com/exhibition/biotope/