2025年3月7〜9日に三重県伊賀市の苺農園「遊士屋」代表・宮澤大樹さんがNYに来訪されました。弊社では、この機会を活かし、宮澤さんの高級いちご「BERRY」を現地のトップシェフたちに直接届ける試食会ツアーをコーディネート。2日間にわたり、厳選した7軒の高級レストランとリテールショップを訪問しました。どの店舗も日本食材への理解と関心が高く、各シェフ・バイヤーとの交流も非常に実りあるものとなりました。
公開が可能な5軒について、以下取り上げていきます。
1軒目:CORIMA(Lower East Side)
最初に訪れたのは、Lower East Sideにあるメキシコ料理店「CORIMA」。メキシコ北部の食文化と伝統的な技法を、NYならではのスタイルで表現するレストランで、2024年にはミシュラン一つ星を獲得。さらに、Bon Appétit誌の「2024年 ベスト・ニュー・レストラン」にも選出された、現在最も注目されているレストランのひとつです。
シェフに「BERRY」を味わっていただき、その甘みと香り、そして繊細な果肉の食感に高い関心が寄せられました。メキシコの伝統と融合した新たなデザートの可能性も話題に上がり、刺激的な時間となりました。
CORIMA:https://www.corimanyc.com/
2軒目:abcV(Flatiron District)
続いて訪れたのは、ジャン=ジョルジュ氏がプロデュースするベジタリアンレストラン「abcV」。2017年にオープンし、プラントフォワード(植物主体)をコンセプトに、オーガニックかつ持続可能な食材を用いた革新的な料理を提供しています。
この日は、Neal Hardenシェフ、Ayaka Guidoシェフ、Ashley Drumシェフの3名が試食に参加。植物性中心のメニュー構成の中で、BERRYの甘さや香り、見た目の美しさは「まさに理想的な食材」との評価をいただきました。
私自身も、これほど日本の食材が活きるレストランはなかなかないと感じており、今後の展開に大きな期待を寄せています。
abcV: https://abckitchens.nyc/
3軒目:Dubrovnik(New Rochelle)
三軒目は、New Rochelleにあるクロアチア料理の名店「Dubrovnik」。多くのグルメ誌にも取り上げられており、現地コミュニティとのつながりも深いレストランです。
この日は、マネージャーのMatija Zarak氏をはじめ、スタッフ数名が暖かく迎えてくださいました。私は今回初めてクロアチア料理に触れる機会となりましたが、BERRYはいちごの甘みと香りがしっかりしているため、デザートのサイドや具材、特にクロアチアの伝統的なクレープ「パラチンケ」への採用について提案。
穏やかなNew Rochelleの街並みにも惹かれ、ぜひプライベートで再訪したいと思える訪問でした。
Dubrovnik: https://dubrovnikny.com/
4軒目:Nudibranch(East Village)
East Villageで急成長を遂げている「Nudibranch」は、アジア・スペイン・スカンジナビアなど、世界各地の要素を独自に融合したコンテンポラリー料理が人気のレストラン。ミシュランガイドにも掲載されている名店です。
シェフのJeffrey KimさんとMatthew Leeさんは、とても温かくカジュアルな雰囲気を持つお二人。店内の雰囲気も肩肘張らず、シェフとの対話が自然に生まれる空間でした。英語を流暢に話す宮澤さんが、ご自身のいちご作りへの情熱を直接伝えることで、強い関心と共感を呼んでいました。
同レストランは弊社の店舗からも近いため、今後はBERRYのみならず継続的に日本産の希少食材を紹介していきたいと考えています。
Nudibranch: https://nudibranchnyc.com/
5軒目:Shion 69 Leonard Street(Tribeca)
最後に訪れたのは、Tribecaにある江戸前寿司の名店「Shion 69 Leonard Street」。ミシュラン一つ星を獲得している実力派でありながら、知る人ぞ知る存在としても知られています。
店主の宇井野大将は、30代前半ながらNYの寿司シーンを牽引する存在。パンデミック以降、NYのトップシェフたちの世代交代が一気に進んだと感じていますが、彼はまさにその象徴ともいえる存在です。
宮澤さんも同じく30代前半で、日本のいちごの未来を背負って立つ存在。このふたりが出会い、直接言葉を交わす場面を間近で見られたことは、私にとっても大きな喜びでした。世代を超えて食の未来をつくる、そんな瞬間を感じることができました。
Shion 69 Leonard Street: https://www.69leonardstreet.com/
BERRYというブランド、そして宮澤さんの想いを、NYの食の現場に届けていくこのプロジェクトは、始まったばかり。これからも、アメリカでのBERRYの旅は続きます。