RESOBOX East Village

【イベント】「万葉集」にちなんだ音楽会を開催

 2018年10月16日、RESOBOX East Village(レゾボックス イーストビレッジ店)で、現存する日本最古の歌集「万葉集」をテーマに音楽会を開催。日本文学を音楽で楽しもうと約30人のニューヨーカーが会場で幽玄の美に酔いしれました。万葉集は、7世紀から8世紀半ばに詠まれた長歌、短歌、連歌など約4500首が収められた全20巻の歌集です。テーマは恋愛、自然、人の生死に関するものなどさまざま。詠み手は天皇や貴族に限らず、庶民もおり、読み解くことで、古代日本の文化を知ることができます。

ピアノ、クラリネット、歌で構成 オリジナル曲を披露

 さて、今回のイベントは、そんな万葉集からインスピレーションを受けオリジナル曲を創出する次郎丸智希さんが主催。大阪大学で音楽学の講師を務めながら、作曲家、ピアニスト、朗読家として活動されています。演奏するのはオペラ歌手の重松みかさんと、クラリネット演奏家の佐々木麻衣子さん。お二人とも米国を拠点に活躍するスペシャリストです。

楽曲のテーマは、絶世の美女・額田王

 イベント当日、まずはスペシャルゲストのジェームズ・スキャンロン – カネガタさんが、万葉集に関しての解説をしました。ジェームズさんは、日本への留学経験もあり、現在はイェール大学(米国)の日本文学博士課程に所属。中でも特に「歌」の研究をされています。今回の音楽会のテーマは「額田王(ぬかたのおおきみ)」。日本ではドラマや小説の題材になったこともある有名人。万葉集を代表する女性歌人で、天武天皇の最初の妻でありながら、天智天皇との三角関係があったのでは?という説があったり、絶世の美女だったことが通説となっていたりと、魅惑的な女性です。

 古代日本の幻想的な風景を彷彿とする演奏に酔いしれ

 基礎知識を学び、関心がより高まったところで演奏がスタート。次郎丸さんのピアノの演奏に佐々木さんのクラリネットと重松さんの歌声がのり、会場に美しいハーモニーが響き渡ります。途中、次郎丸さんによる万葉集の朗読が挟まれ、和の国作りに関わる二人の皇子に愛され、運命に翻弄されながら、己の歌の力で立ち向かった一人の誇り高い女性の生涯を垣間見るひと時を堪能しました。ステージの最後にはディスカッションタイムを設け、会場皆で万葉集についての見解を語り合いました。

  RESOBOXは、日本文化と多文化が互いに響き合い、新しいものを生み出す場を創出しようと、NYで創業しました。日本文化を核にしたパフォーマンスをNYで披露したいとお考えの方は是非ご連絡ください。また、弊社では上記のような文化事業に加え、海外進出支援サービスも行っております。マーケティングリサーチやイベント出店、米国に合わせた商品開発に関する相談はもちろん、NY在住のアーティストとのコラボレーション企画などもご提案できます。興味がある企業さまはご連絡ください。

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