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【PRイベント】日本産クラフトビールをニューヨーカーにPR!

 2018年7月20日にRESOBOX LIC(レゾボックス ロングアイランドシティ店)で「日本のクラフトビール」をテーマに、ビール好きが集い、新たな味や人との出会いを楽しむイベントを開催しました。クラフトビールとは、その名の通り「手作りビール」のこと。生産者の技術やこだわりが詰まったビールで、地域ならではの原料を使用したものも多いため「地ビール」とも呼ばれます。2010年ごろから日本国内でも専門店が増え、現在ではすっかりと定着。産地まで足を運ばないと飲めない逸品から、コンビニで気軽に購入できるものまで、国内だけでも700種類以上が販売されています。

米国ではクラフトビール がブーム

 そもそもクラフトビール帝国の米国ですが、今まさにブーム真っ只中。ビール市場でのシェアは10%以上をキープしながら年々増加し、5千以上ものブルワリー(醸造所)が市場を賑わせています。しかし日本の商品はというと、和食系のレストラン以外では、ほとんど目にしないのが実状。日本の文化を世界に広めるミッションを持つRESOBOXとしては、日本の職人技が生きたクラフトビールを、ビール好きのニューヨーカーにも味わってもらいたいですし、美味しさを広めたい。そんな思いから今回のイベント開催が決まりました。  とはいえ、日本のクラフトビールが米国人の味覚にしっくりくるとは限りません。そこで、米国で好まれるのか、またどの部分が評価され、どこが欠点なのかを、イベントを通して調査し、協力していただいたメーカーにお伝えすることにしました。

ニューヨーカーが賞賛する日本産のクラフトビール は?

 今回のイベントで振る舞うビールは5種類。クラフトビール大手のヤッホーブルーイング(長野県)からは苦味が強烈な「インドの青鬼」と、甘酸っぱいフレーバーが特徴の水曜日のネコ」。世嬉の一(せきのいち)酒造(岩手県)からは牡蠣の身と殻を使って醸造した濃厚な黒ビール「三陸牡蠣のスタウト」。Far Yeast Brewing(東京都)からは日本の上質なハーブを使用した「馨和 KAGUA」シリーズより、柚子の爽やかさが上品に香る「Blanc」と、スパイシーな山椒をふんだんに使い重厚な味わいの「Rouge」をピックアップ。どれもRESOBOX のスタッフが事前に試飲し、美味しいと感じたものばかり。それぞれとても個性的なので、ニューヨーカーがどのように感じるのか楽しみです!  イベントは金曜の18時スタート。20、30歳代の男女25人が参加しました。まずは、日本のビール文化に関する簡単なプレゼンテーションを行い、少量ずつ全てをテイスティングしてもらいます。その後「一番飲みたい」と感じた商品を1杯目に選び、全員で乾杯です!

高級クラフトビール 「馨和 KAGUA」が人気

 さてさて、1杯目に選ばれたのはどの商品だったと思いますか? 1番人気は「馨和 KAGUA/Rouge」。日本の代表的なスパイスをふんだんに使った商品に注目が集まりました。「馨和 KAGUA」シリーズは、和食に合うビールをモットーに、選び抜いた原料を使い、泡のきめ細やかさや香りなどを追求した高級クラフトビールです。今回、集まった人たちにビール好きが多かったため、さっぱりとした飲みやすいものよりも、日本の独特の味に惹かれたのもしれません。

 乾杯後は、ビールを片手に参加者がざっくばらんに交流しました。2、3杯目と飲み進める人もおり、会話も弾んでいました。途中、クイズ大会や記念写真撮影も行い、終始和やかな雰囲気。そんな中、RESOBOXスタッフはせっせとリサーチ! みなさんの生の声を集めましたよ。会の終了時には、事前に渡していたアンケートも回収。貴重な意見を集めることができました。

 日本産未経験が多数 今後参入の余地あり!

結果の一部を紹介すると

①日本ではビール 好きは男性に多い傾向にあるが、米国では男女差がない。(むしろ、女性一人でもバーや工場見学へ行く行動派が多い)

②ニューヨーカーには「Wheat Beer」「Pale Ale」といった白ビールが人気。

③日本のクラフトビールを飲んだことのある人は少数。該当者の多くが「木内酒造」(茨城県)の「常陸野ネストビール」を飲んでいる。

④ヤッホーブルーイング(長野県)「水曜日のネコ」は認知度が高い。米国でも人気の日本のアニメショーンのワンシーンで取り上げられていたことが影響している。といったことを知ることができました。  今後も同様のイベントを繰り返し、統計的により正確な情報を収集して皆さまにお届けしたいと考えております。こちらのブログでもお知らせしていきますので、楽しみにしていてくださいね。

4月の酒税法改正で副材料に米麹、鰹節などが使った新商品が続々誕生!

 2018年4月以降、日本では酒税法改正によりビールの定義が変わり、これまで使えなかった果実や香辛料、野菜、コンブなどを副材料として使用しても「ビール」と表示できるようになりました。これにより、地方のさまざまな醸造所が斬新な新商品を携えて市場に参入。「米麹」「鰹節」「ゆず」といった日本ならではの材料を使った斬新な味わいのビールが続々登場しつつあります。

 先進国では若者を中心にビール離れが進み、世界のビール市場がここ数年減少しているのにも関わらず「クラフトビール」の人気はどんどん広がっています。今後どんな商品が発売されるのか、さらには海外進出して世界を賑わす逸品が誕生する日が楽しみです。

 RESOBOXでは、「自社の商品が海外で受け入れられるか試したい」「どんな人種に好まれるのか調査した上で、進出国を検討したい」という企業の方と一緒にイベントを開催しています。海外進出前の企業さまや、リトライされる企業さまも気軽にご相談ください。NYから世界へ向けて日本の商品を発信していきましょう!

 また、幅広い企業を対象に、ニューヨークを拠点としたビジネスコンサルティングと海外進出支援サービスを提供しております。「細かい分析が欲しい」「現地のニューヨーカーから内容の濃い、意見を集めたい」「大量のアンケートで市場調査したい」など、気軽に問い合わせください。